今年のCode for SUSONOの夏は2020年8月22日「#すそのんエール飯 ドライブスルー弁当市場」の参加が目玉でした。
きっかけ
まず、「#すそのんエール飯」とは、裾野市のマスコットキャラクター「すそのん」を冠したコロナ対応の飲食店応援プロジェクトで、市役所が仕掛けて、各店舗と協力した取り組みを進めています。
コロナ禍で店舗での飲食が自粛された時期から、テイクアウトを推進したり、試行したりする店舗が増えたことをきっかけに、その情報を集約し裾野市のWEBサイトで公開して店舗の応援を進めていました。ここに掲載されている情報を手軽に見られるようにWEBサービス(正確には、PWA : Progressive Web App)としてGlide Appを構築するのに、Code for SUSONOが技術提供したことから今回の「ドライブスルー弁当市場」でのイベント補助を一緒に取り組むことになりました。
そこで・・・
隣町の長泉町では既にドライブスルーでのお弁当販売イベントを開催していて、後発の裾野市での開催には「プラスアルファ」の要素が欲しいという運営サイドの意向がありました。
ほぼリアルタイムの弁当の在庫を確認出来ることは、お店側も、買いに来るお客さんにもどちらにも必要な情報だということで、プラスアルファの要素としてデジタルシティを目指す裾野市の姿勢とリンクして、市役所が作ったGlide Appで在庫情報を配信することにチャレンジしよう!ということになりました!
技術的な概要
- Glide AppはGoogleスプレッドシートの情報を参照してアプリ風インターフェースにするサービス
- Googleスプレッドシートはスクリプト(JavaScript)を動かすプラットフォーム(GAS:Google Apps Script)が備わっている。
- 在庫入力のWEBサービスからJavaScriptでGoogleスプレッドシートをコントロールする。
こんな流れで構築すればやりたいことは出来るのでは無いか!と言うことになりました。
とはいえ、誰がJavaScript書けるのさ!
そんなある日、Slackで田中さんからプロトタイプの在庫入力システムが我々の元に届きました。
田中さんは、ご家族の理解を頂き、夏期休暇をほぼこのコーディングに費やしてくれていました。
直前の打合せでは動作に問題が無く懸念点は運用でカバーすることとして当日を迎えます。
イベント当日
朝から太陽は絶好調。前回(2020年7月4日)大雨で中止になった憂さを晴らすようないい天気です。
大勢の運営スタッフに混じり打合せをした後に我々も持ち場につきました。
注文書と一緒に、Glide AppへのアクセスのQRコードが載った紙を受付のスタッフのみなさんに配布してもらいました。
販売待ちの車列のみなさんに購入希望のお弁当を確認しながら在庫管理をしました。
コーディングした田中さんと武田さんはシステム担当として待機。
およそ500個準備された商品群は販売開始から1時間を待たずに完売しました。
我々の在庫管理情報を参照してもらいながら、現場ではミニFM局の放送で在庫を実況していました。
買いに来た方の声
「アプリ開いたらみるみるうちに在庫が減っていくのが分かったから、急いで家を出て買いに来た。」
「在庫が無いのが分かったから早い内に別のお弁当に切り替えて購入した」
「イベント終了の情報が出てたから行くのやめた」
などの、狙いどおりのご意見を頂きました。
結果
500個の弁当は完売
来場した車両はおよそ100台程度
次回開催に向けて改善にも取り組んでいきます。