1.製品概要
本製品は換気のタイミングの指標となる、空気のよどみ状態をLEDの光の表示色で可視化する装置です。物質的な意味での「悪い空気」を改善する換気の指標になりますが、雰囲気的な悪い空気は検知できません。
製品製作の過程の説明は「空気よどみセンサーをつくろう」をご覧ください。
2.製品仕様
USB mini-B入力による5V電源入力(1000mA以上の出力のあるアダプタを使用してください。)
3.製品構成部材
- Arduino nano(互換品)
- CCS811ガスセンサー(eCO2:二酸化炭素相当物の価)
- WS2812B RGBLEDモジュール(4連)
4.各部位の名称
- 電源コネクタ(USB mini-B端子)
- センサー検知部
- RGBLED
- リセットスイッチ
- Arduino nano Pow LED
5.RGBLEDのステータス(表示色)
センサーで取得した二酸化炭素濃度相当値(eCO2)を示す値が400ppm(清浄な屋外空気と同等の値)の場合に表示色が「青色」になり、換気が推奨される基準となっている1,000ppmを超えた場合に表示色が「赤色」になります。その間の色の変化は以下の画像の通りです。
6.使用方法
起動(電源を入れる)
USB mini-Bケーブルを本体に接続し、電源(USBポート)に接続してください。
USB mini-Bコネクタを本体に接続します。 USBケーブルをアダプタに接続します。
正しく通電して起動すると、「RGBLED」が青く光ります。この状態になれば使用可能です。表示色を参考に換気の基準にしてください。
初期動作
センサーの仕様上、安定動作のためには電源投入後20分程度かかりますが、一般的な使用の場合は電源投入直後から実用可能です。
7.使用上の注意(免責事項)
この装置はアルコールや石けんの成分にも反応して赤くなります。周辺を清浄のためにアルコール消毒をする場合など、一時的に表示色が赤くなりますが、故障ではありません。
表示色が赤いことが即ち感染症のリスクがあるということではありません。また表示色が青いことで感染症リスクが無いことを保証するものではありません。あくまで換気の目安を示す装置です。
本製品はプロトタイプです。動作検証は十分に行っていますが、使用者の責任で使用してください。
8.故障かな?と思ったら
電源が入らない
USBケーブルが抜けていませんか?アダプタが抜けていませんか?
本体内部にある「Arduino nano Pow LED」(赤色)が点灯していない場合、電源を確認してください。
また、正しく電源が接続されているのに「Arduino nano Pow LED」(赤色)が点灯しない場合はメインコンピュータの故障が疑われますので、Code for SUSONOへご連絡ください。
RGBLEDが点滅している
RGBLEDが点滅している場合は、ガスセンサーが故障していますので、Code for SUSONOへご連絡ください。
色が変わらない
表示色にかかわらず、時間が経っても全く色が変化しない場合は故障の可能性があります。センサー検知部に息を吐きかけても色が変わらない場合は、故障している可能性が高いです。Code for SUSONOへご連絡ください。
変なにおいがする・異常に熱い・煙が出る
電気的なトラブル(ショートしている・配線が切れている など)が発生している可能性があります。直ちにケーブルを抜いて使用を中止してください。安全が確認出来たらCode for SUSONOへご連絡ください。
説明書バージョン
2022.01.07 バージョン1.0